浅野300BもどきアンプからWE91Bもどきアンプへ(6)

 引き続き残留雑音(ハム音)がもう少し低くならないかと模索しています。追加で0.13Hのチョーク(春日無線製)を入れてみましたがほぼ変化なしです。雑誌の記事と違うところは出力管保護の為5AR4を使用したためB電圧を下げる必要があり、FETリップルフィルターを挿入している点です。このせいでリップル分が低くなり過ぎてフィラメントハムを打消しできなくなっている可能性があるのではということが気になります。思い切って5R4WGBを使用してやればFETリップルフィルターはカットできるので一度試してみるつもりです。
 もう一つの案はこれも雑誌の記事(ラジオ技術1999年11月号)に載っているものですが、3S4という球を使ったヒーター・ハム打消し回路です。是枝重治氏の記事に詳しい解説が書かれています。ただこの記事の回路は電圧増幅段が2段でその初段のカソードに負帰還と一緒に3S4の残留雑音を注入するようになっているので、私の回路で位相的にどうなるのかが疑問です。ただ試してみる価値は十分あるとみて必要な部品は注文して揃いつつあります。

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浅野300BもどきアンプからWE91Bもどきアンプへ(5)

 配線が完了し、煙やフューズ断絶などないかとチェック中に色々不備なことが出てきます。最大の不備はチョークから出たところにコンデンサーを入れ忘れていたことです。各部の電圧をチェックして、予定していた電圧と大きく異なる点の抵抗値を変更しました。

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B&W_DM3_1 ハムバランサーを回して残留雑音を調整してみても、雑誌の記事と違いチョークトランスを2個シリーズで入れていないせいか左チャンネルで2.2mV、右チャンネルで6.5mVが限界でした。実際どのくらいハム音が出るのか試してみました。スピーカーには常用のB&W DM3を使って試したところ、すぐそばでは両chとも僅かにハム音が聞こえましたが、2mも離れるとまったく気にならないレベルでした。増幅度も十分で入力トランスは必要ないようです(私の使用しているDACの出力が大きいので一般的には必要になる場合もあると思います)。300BはFull music製で外形はバルーンタイプ、メッシュプレートを挿してみました。真空管により雑音の出方が変わるようでその都度ハムバランサーは調整が必要です。18年前ソフトンさんからペア25000円で購入したこの300Bが今までで最高の音質で鳴っていることに感動を覚えました。音が全体として気持ちよくのびのびと響いてきます。これがフィラメントAC点火の効果か、或いは旧ソ連製の5極増幅管が良いのか、30Hのチョークが効いているのか、どの理由か判りませんがとにかく良い音です。(チョークは2段重ねで取り付けています。5AR4がかわゆく見えます。)
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 最終的な回路は下記の通りに変更しました。
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浅野300BもどきアンプからWE91Bもどきアンプへ(4)

 以前の配線を撤去するのに結構労力を使いました。半田吸い取り線で半田を落としていくのですがなかなかはかどらない為に、100w相当の半田こてをを買いました。半田は良く落ちるのですが、あまり使いすぎるとラグのプラスチックが溶けて金具が外れてしまうので注意が必要です。

 部品がほぼ揃ってきたので、新しい回路を配線していきます。入力トランスを組み込むつもりでしたが、入力のシールド線が無駄に長くなってしまうので、今回は外付けに変更します。両側の一番外側のソケットが空いてしまい、見栄えが悪いのですが仕方ありません。コツコツ配線して8割かた終わりました。写真の左上に写っている基板はマルツのLM317を使用した3桁7セグ電圧計付き1.5A電圧可変電源キットです。10Vヒーター用に使います。右側に光って見えている大きな円筒形のものはASCのフィルムコンデンサー(40μF330VAC)です。
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追記:変更した新しい回路図を掲示します。(再変更)
WE91BType 300B SE_3

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300BアンプをVT-52アンプへ改造(6) ー出力トランスの変更ー

VT-62パラシングルアンプにLISTのカットコア出力トランスを使用したところ、音質的な向上が顕著でしたので、このアンプにもLISTのカットコアトランスを使用しました。今回のトランスはLISTのCS40(300Bシングル用)P.S間シールド入り 3.5kというもので先のCS100タイプより小型です。これをトランスケース収めて取り付けました。ケースの天井に取付ブラケットをネジ留めして固定しています。音質は格段に向上しました。カットコアトランス及びLISTの技術の高さでしょうか。このアンプが現時点での常用メインアンプになっています。(2018年7月13日実施)

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浅野300BもどきアンプからWE91Bもどきアンプへ(3)

 いよいよSvetlana 10J12Sが着きました。今回で2度目ですが、ウクライナからの荷物は結構早く到着します。Сロゴ(Winged-C)の70年代NOS管ということですがなかなか作りは丁寧で、2本の見た目はよく揃っています。OTKマークも入っていますから軍用に提供される予定だったのでしょうか。前回のFOTONブランド1960年代製NOSの6N8S(=6Sn7)も良い音がしましたので、どんな音がするのか楽しみです。

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浅野300BもどきアンプからWE91Bもどきアンプへ(2)

 タイトルが日本語として少し変だったので訂正しました。300BフローティングOPT方式アンプも一段落したので、このアンプの回路を煮詰め、それに伴うパーツを集める作業段階になってきました。回路を決定するうえで参考にさせていただいた資料は主に3つです。『管球王国VOL.12』「91Bに肉薄する音質改善テクニック」、『無線と実験2016年4月号』「交流点火・無帰還で残留ノイズ0.8mVを実現JJ300Bシングルパワーアンプ」、『ラジオ技術1998年8月号』「300B無帰還シングル・アンプの製作」の各記事です。主なねらいは、1.300B交流点火、2.インダクタンスの大きなチョークトランスを使用、3.初段5極管の第2グリッドの電圧を85Vに設定–です。
 回路が決まれば部品集めですがなかなか大変です。まずWE310Aは現在でも入手可能ですが、大変高価ですので、代わりにロシア管Svetlana 10J12SをeBayで購入しました。荷物はまだ到着していません。まだオランダ辺りにあるようです。チョークトランスは本当はMAGNEQUESTのBAC-80(50H 80mA)を使いたかったのですが高価なので中国製のバンドカバーのもの(30H 100mA)をAliExpressから購入しました。これは無事届いています。入力トランスのPeerless15095は手持ちのものを使用します。

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浅野300BもどきアンプからWE91Bもどきアンプへ(1)

 以前にエイフルのPX25アンプか何かのKITのシャーシがヤフオクに出ていたのを落札し、エイフルの300BアンプKITとほぼ同じ回路でアンプを作っていましたが、常用のアンプにはVT-52アンプが定着してしまい、このアンプはあまり日の目を見なくなったので思い切って今まで製作したことのなかった、WE91B回路のアンプに改造してみることにしました。さてどうなりますことやらお楽しみに。

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300B A級PP フローティングOPT方式アンプの製作(12)

 前回までこのアンプは電源ON・OFF時に結構大きなポップノイズが出るので、その問題を解消することに試行錯誤を繰り返していましたが、芳しい結果にはなりませんでした。とうとう万策尽きたかと諦めかけていたのですが、もう一度原点に帰って回路図を見て考えてみると、この回路は位相反転段とそれを受ける電圧増幅段の回路が他では見たこともない特殊な回路だということに思い当たりました。そこで思い切ってオリジナル回路から離れて一般的なPK分割位相反転回路+電圧増幅回路に変更してみることにしました。その結果なんと電源ON・OFF時のポップノイズはまったくしなくなり、問題点は解消しました。一番不安だった回路を変更したことによる音質や特性の変化はないようで一安心です。これでこのアンプの製作は完了とします。DSC_0060

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(13)

 不足していたパーツも何とか揃い、一応基板は完成しました。入力端子の後ろにあるのがEQ素子です。8000pFのスチコンは裏側に取り付けてあります。電源部の後付けしてある抵抗とチューブラー電解コンデンサーは入力電圧を50V程下げるためのものですが、調整が必要だと思います。裏面の追加配線はB電源周りの変更と、入力付近はシールドソケットのGND接地ピンと信号入力のプリントパターンが交錯するのを回避するための配線です。出力端子付近の白い被覆チューブの抵抗は1kΩをEQ出力に追加しています。リレーによるミューティング回路は効果が疑問なのでカットしています。
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市販プリント基板によるプリアンプの製作(12)

 注文していたプリント基板がようやく到着しましたので、早速部品を取り付けていきました。その作業の中でプリントパターンの変更を何箇所か行いました。B電源関係とEQ素子の取り付け部分です。この基板は元々ラインアンプ用に作られていますから、EQアンプとして使用するにはそういう作業が必要になってきます。

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