UNISON RESEARCH Simply Italy の保守+α(2)

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 注文していたパーツが到着したので、パーツの交換に取り掛かりました。ムンドルフのフィルムコンは思ったよりも外形が小さいのでびっくりしましたが、元の場所にピッタリ収まるので好都合でした。一応コンデンサーの巻き終わり側を確認してマーキングしましたが、ムンドルフは表示印刷の向きを揃えているようです。作業途中ヒヤッとした部分もありましたが、無事パーツの交換は終了しました。サイン波を入れて簡単な確認をして試聴しました。しばらく聴いていると以前と比較して音が滑らかな感じを受けました。持ち主に返却する前に基本的な測定をするつもりです。

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UNISON RESEARCH Simply Italy の保守+α(1)

 近所のJAZZ喫茶さんのアンプを修理したきっかけで、そこによく来られるお客さんのアンプを点検保守することになりました。そのアンプがUNISON RESEARCH のSimply Italyです。
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 相談された時の改善してほしい問題はノイズということでした。特にジーというノイズが最近するようになったということで、まずノイズの測定を行いました。出力端子に5kΩ:8Ωの余っているトランスを2次側をアンプに1次側を測定機に接続して測定しました。最初は所有者が使用されていたACコード(2線の4m近くあるもの)を使用したところ2.3mvという結構高い値が出ました。次に私のBELDENの3線のシールド付きで2mのコードで測定してみたところなんと0.36mvまで下がりました。ひょとしたらジーという雑音もその辺から由来するものではと思いました。
 次に取り敢えず、中をみるために裏蓋を外しました。そこからがかなりの難仕事でした。プリント基板の裏側を見ようとしたのですが、そのためには前面パネル周りすべての部品を取り外す必要があります。一番難儀したのは電源スイッチ、電源LED、リモコン受光素子がまとまっている基板でした。内部をあまり触られたくないのでわざと複雑にしているようにも感じました。DSC06722
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 またここでパーツの変更を考えていたので、回路の解析もしておく必要があり、裏表いろいろ眺めながら作成した回路図が以下のものです。100%の確証はありませんが、増幅回路についてはまず間違いないと思います。判ったことはSimply2とはかなり変更されているということでした。
Simply Italy_shematic

 コンデンサーなどテスターで容量を測定し、目視点検した限りでは、どこも悪いところはないようでした。音質面での改良となると、まずカップリングのWIMAのコンデンサーを交換したいです。それにカソードバイパスの電解コンを銀タンタルに交換した方がよいと思い早速部品の手配にかかりました。

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(9)

SONY DSCSONY DSC 気長に待つと言っていましたDaleの巻線抵抗ですが、予想外の展開で幸運にもすぐに入手できました。それも非常に良心的な値段でした。昨今の良いパーツの入手難を考えると、こういうパーツ屋さんができる限り永く続くことを願わずにはおれません。
DSC06715DSC06716 昨日注文して、今日の午前中には到着しました。速いですね。早速KOAの緑色の抵抗と交換して音出しをしました。冷静に判断しても、音の差ははっきりと確認できたと自分では思っています。音の深みや響きが増し、余韻のようなものが出てくる気がします。
 ハム・ノイズのレベルも使用上問題にならないレベルですので、後は測定でどんな結果がでてくるかを残すのみとなりました。

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(8)

DSC06706 音の傾向が大体かたまってきたところで、自分好みの音に仕上げていきます。まずライン部の6N8Sですが、初段には新しく購入した50年代製造のものを、カソードフォロワー段には60年代製造のものを組み合わせました。その方が音の滑らかさと輪郭の明確さが両立するように感じました。その上でカソードフォロワーの赤い2.2μフィルムコンデンサーにDel Ritomoの0.33μ VitaminQ Oiled Paperコンデンサーを並列に入れました。
 そして最後にAC電源フィルターを取りDSC06707付けて終わりにします。もしこれ以上何か付け加えるとしたら、ライン部初段の100k 5Wのプレート抵抗を現在のKOAのものからDaleの巻線抵抗に変えて音の変化をみたいと思っているのですが、現在入手可能な物は1本1000円以上の値段がついており買う気になれませんので、気長に待っています。そして時間があれば、RIAA偏差、周波数特性など測定してみる予定です。

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(7)

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 ウクライナの業者からの6N8Sが本日配達されました。EU加盟をめざしているだけに国際間の流通ルートが安定しているのか、国際郵便で注文してから9日で到着しました。箱を開けると、上手に緩衝材を使った梱包状態でした。取り出した真空管の箱は強力なホッチキスで留められていて、製造して以来一度も開封されていないようでした。

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 そのまま使用するのは能がないので、真空管の測定をすることにしました。測定と言っても設定したプレート電圧とグリッドバイアスの時にプレート電流がいくら流れるかを測るだけのものです。それでも大体の目安にはなります。プレート電圧260V、グリッドバイアス-6Vで測定したところ4本とも両ユニット14mA前後で揃っていて一安心しました。

DSC06705 ところが、よく真空管を見ていると、明らかに1本だけ他と違う内部構造をしていることに気づきました。ゲッターの構造が3本は管壁に黒いゲッター物質が蒸着して、その内側にリングか網のようなものが縦についている(写真左側)のですが、残りの1本は黒い蒸着物はなく、ゲッター皿が下の方に水平にあるだけ(写真右側)です。なぜこんなことが起きるのか不思議で、eBayでFOTONの6N8Sを検索して、掲載されている写真を見ていくと、やはり2つのタイプの6N8Sがあることがわかりました。業者も箱の内部を見ていないので選別できなかったのでしょう。当時2つのタイプの6N8Sが同じ工場で作られていて同じロットで出荷されたのかもしれませんが、購入した者としてはあまり気分が良くないです。業者も一言商品説明に書いていてくれたらと思いました。使用中の4本から新しい6N8Sに交換して音出しをしていSONY DSCます。音に関してはまだ慣らし運転中なので結論的なことは言えませんが、今のところは非常に聴きやすい自然な音という感じです。

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(6)

1)真空管と音の感想
DSC_0042 このプリに使用するs-l1600真空管はイコライザーには12AX7 を3本、ライン部には6SN7を4本です。試聴ということでLUXのプリから抜いた松下の12AX7AとBaldwin(Sylvania)の中古2本と旧ソ連のFOTONブランド1960年代製NOSの6N8S(=6Sn7)2本を挿して行いました。音は高域までスカッと抜けた音で、私のCL35改と比較しても、それ以上のかなりレベルの高い音に聴こえました。その後雑音がどうもDSC_0046Baldwinの6SN7から出るようなのでPhilips(おそらく東欧製)の6SN7に替えてレコードやデジタル音源で信号経路の部品を馴染ませていきました。
 大体音が安定してきた頃を見計らって、イコライザーの真空管を松下から他のものに交換しました。1,2段目のものはMullardに、3段目のものは◇マーク無しのTelefunkenにしました。その前の時点でもかなりいい音と思っていたのですが、やはり格が違うというか、かなりの度合いで音質がはっきり良くなりました。これでECC83のストックはシルク印刷の剥げた◇マーク付きTelefunken3本になってしまいました。Eiとかは何本かありますが使いたくないですね。

2)今後の予定
DSC_0047 ケースに関しては通風孔を天板、底板に加工する必要があります。音質面での改良は、AC100V用のフィルターを導入する予定です。以前からProstさんが頒布されたAC100V用フィルターを入手していたのですが使わずにいたものを、今回使用する予定です。基板はv1とv2とどちらも持っているのですがすべてv2の回路に変更しました。さらに6SN7も今ebayでウクライナの業者からFotonのs-l50050年代に製造された6N8S4本を購入して輸送中なので、到着したら現在のものと交換してみる予定です。

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(5)

1)配線作業DSC_0030
 最近、内部配線によく使用する線はAWG22のテフロン撚線です。ただ今回は一部にJupiterというブランドのAWG23 4N銅単線を使ってみました。今回PHONO入力以外にはシールド線は使わずに、2本をツイストにして片側の線を接地しています。今回B電源はどちらもブリッジ整流、ヒーター電源も一方はブリッジ整流、他方はセンタータップに+80V印加ということでアース配線は入力端子と各プリント基板間を接続するだけで済みました。

2)完了後の検査
 配線が一通り完了した後、目視で不具合がないか見て、テスターでDSC_0026電圧のかかるところがアースとショートしていないかチェックしました。今回のように電源トランスから基板への配線はネジか圧着端子で配線していますので、容易に取り外せます。まずヒーターだけ配線を接続し、正常に点灯するか確認し、その後B電源の配線を接続し各部の電圧をチェックしました。前にも書きました通りイコライザー基板のDSC_0031Lchの2段目のプレート電圧、カソード電圧が規定値とかなりずれていました。部品不良も疑いましたが、やはり半田付け不良の可能性の方が高いと考え、関係個所の半田付けをやり直しました。結果両chとも正常な電圧になりました。その後1kHzのサイン波、矩形波を入力し発信等不具合がないか確認しました。本当なら100Hz、10kHz等もするべきですが省略しました。

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