The diyAudio Store製基板 PASS ALEPH J の製作

 Nelson Pass氏のA級アンプ第2弾はThe diyAudio Store製の基板を使ったPass Aleph Jアンプです。結論からいいますと電源トランスの選択を間違えて規定の電圧を得ることが出来なくて少し低い電圧で動作させています。基板への供給電圧は24VとなっていましたのでBlock トロイダルトランス,1次:115 V ac, 230 V ac,2次:2 x 24V ac,電力:500VA というトランスをRSから購入して製作したのですが最終的に供給できる電圧は21Vがやっとでした。特に音質に問題はないのでそのまま使用しています。出力段のMOSFETは前作のFETと兄弟品種のIRFP240です。入力段のFETにはたまたま入手できたDualFETの2SJ75(2SJ74をペアにしたもの)を使用しています。前作との大きな違いは電源トランスを左右共通の大容量トランスにしたこと、入力段のFETがIRFU9210から2SJ75にしたことです。

最初の調整(電源レギュレータにSIGMA22を使用している)
電源をFETリップルフィルターに改造中

 最初電源をSIGMA22で安定化をもくろみましたが、既定の電圧が出ず、FETリップルフィルターに変更するも、最終的にトランスの2次電圧が低すぎて21Vしか供給できないことになりましたがこのまま使用することにしました。アイドル電流は1つのMOSFETに850mA流すよう設定しています。今回はケースを大きめにしたので特にクーリングファン等は必要ない程度の温度上昇で済みました。
 肝心の音ですが、前作の重厚な感じに比べて滑らかという言葉が相応しい音です。何も足さない何も引かないというアンプ本来の役割を忠実に果たしているのかも知れません。前作との音の違いの要因は恐らく初段のFETの違いではないかと想像しています。このアンプも入れ替わりで友人の所で試聴してもらっています。

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