市販プリント基板によるプリアンプの製作(6)

1)真空管と音の感想
DSC_0042 このプリに使用するs-l1600真空管はイコライザーには12AX7 を3本、ライン部には6SN7を4本です。試聴ということでLUXのプリから抜いた松下の12AX7AとBaldwin(Sylvania)の中古2本と旧ソ連のFOTONブランド1960年代製NOSの6N8S(=6Sn7)2本を挿して行いました。音は高域までスカッと抜けた音で、私のCL35改と比較しても、それ以上のかなりレベルの高い音に聴こえました。その後雑音がどうもDSC_0046Baldwinの6SN7から出るようなのでPhilips(おそらく東欧製)の6SN7に替えてレコードやデジタル音源で信号経路の部品を馴染ませていきました。
 大体音が安定してきた頃を見計らって、イコライザーの真空管を松下から他のものに交換しました。1,2段目のものはMullardに、3段目のものは◇マーク無しのTelefunkenにしました。その前の時点でもかなりいい音と思っていたのですが、やはり格が違うというか、かなりの度合いで音質がはっきり良くなりました。これでECC83のストックはシルク印刷の剥げた◇マーク付きTelefunken3本になってしまいました。Eiとかは何本かありますが使いたくないですね。

2)今後の予定
DSC_0047 ケースに関しては通風孔を天板、底板に加工する必要があります。音質面での改良は、AC100V用のフィルターを導入する予定です。以前からProstさんが頒布されたAC100V用フィルターを入手していたのですが使わずにいたものを、今回使用する予定です。基板はv1とv2とどちらも持っているのですがすべてv2の回路に変更しました。さらに6SN7も今ebayでウクライナの業者からFotonのs-l50050年代に製造された6N8S4本を購入して輸送中なので、到着したら現在のものと交換してみる予定です。

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(5)

1)配線作業DSC_0030
 最近、内部配線によく使用する線はAWG22のテフロン撚線です。ただ今回は一部にJupiterというブランドのAWG23 4N銅単線を使ってみました。今回PHONO入力以外にはシールド線は使わずに、2本をツイストにして片側の線を接地しています。今回B電源はどちらもブリッジ整流、ヒーター電源も一方はブリッジ整流、他方はセンタータップに+80V印加ということでアース配線は入力端子と各プリント基板間を接続するだけで済みました。

2)完了後の検査
 配線が一通り完了した後、目視で不具合がないか見て、テスターでDSC_0026電圧のかかるところがアースとショートしていないかチェックしました。今回のように電源トランスから基板への配線はネジか圧着端子で配線していますので、容易に取り外せます。まずヒーターだけ配線を接続し、正常に点灯するか確認し、その後B電源の配線を接続し各部の電圧をチェックしました。前にも書きました通りイコライザー基板のDSC_0031Lchの2段目のプレート電圧、カソード電圧が規定値とかなりずれていました。部品不良も疑いましたが、やはり半田付け不良の可能性の方が高いと考え、関係個所の半田付けをやり直しました。結果両chとも正常な電圧になりました。その後1kHzのサイン波、矩形波を入力し発信等不具合がないか確認しました。本当なら100Hz、10kHz等もするべきですが省略しました。

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(4)

ケースへの加工、配線
リアパネルへの加工はRCAジャックが10箇所、アース端子、FUSEです。写真をよくご覧になっDSC_0031aた方は、なぜFUSE付ACインレットが取り付けられる穴が開いているのにまたFUSE用の穴をあけるのか疑問にお思いでしょう。このFUSE付ACインレットに使用するFUSEはDSC_0027a20㎜のもので、それを使用せず、30㎜のものを使いたかったからです。RCAジャックへの配線は、PHONOにはMOGAMI2511、それ以外はAGW22のケーブルを2本撚り合わせたものを使用しました。すべて片側接地でアース線は別にスズメッキ線で引きました。

 フロントパネルには、電源スイッチ、DSC_0026LED、アッテネーター、セレクターの穴を開けました。ここでフロントパネルの厚み(8mm)がちょっと不都合だということが解ってきました。穴を開けた後、なんとか電源スイッチとLEDは取り付けましたが、アッテネーターとセレクターは軸のネジ部分がパネルの厚みとほぼ同じで、そのままでは取り付けられないということが解りました。これを解消するには表面に丸いザグリを加工するしか方法がありません。円形に3mmフライス加工してもらえる会社を色々探し、FAXやメールを数社に送りましたが結局見積もりさえもしてもらえませんでした。やはり市販の製品への追加工をやりたくないのだろDSC_0041うなと感じました。しかし、これらを取り付けないと完成どころか試験さえもできないので、やむなく瞬間接着剤で借り取り付けをしました。今後の課題です。

 底面パネルには電源トランスとプリント基板を取り付けます。電源トランスは4mmmono75861222-170524-02の高ナットで取り付けましたが上下の余裕は十分です。プリント基板はネジ付きの防振ゴムを介して取り付けます。上下パネルには空気取り入れ用の穴を開ける予定ですが、まだ未実施です。

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(3)

1) MARANTZ#7基板の製作
 両面基板なのでパターンの繋がりが複雑でパター
DSC_0035カットに苦労しましたが、なんとか彫刻刀できれいにカットできました。新規に購入した部品はASCのフィルムコン、B電源用のケミコン、シールド付き基板用9ピンMTソケットくらいです。シールド付きのMTソケットはたまたまヤフオクを見ていて目についたものを落札しました(2個で640円)。プリント基板なら簡単だろうと高をくくっていたら、組立後規定の電圧に揃わなくて、はんだ付けの修正等してやっと各箇所の電圧が揃いました。電源フィルターはCRのみです。

2) AE-1基板の製作
 部品点数が少ないのでスッキリしている印象です。電源部はB電源にはツェナーとFETによる定電圧リップルフィルターDSC_0039回路が採用されています。ヒーターはACのままでセンタータップに+80Vをかけています。付加回路として出力に遅延式のリレー回路が付いています。これは試聴してわかりましたが、電源ONの時は有効ですが、電源OFFの時は役に立ちません。面白いと感じたのはカソードフォロワーの5W30kΩの抵抗の代わりに1W120kΩ金被抵抗を4本並列に繋いで使用している点です。基板にスペースがあるからできた訳で、放熱的にも音質的にも効果があるのではと思いました。この基板については信号回路のCR類を交換した程度で、あとは付属の部品を使用しました。
DSC_0040

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(2)

 重要な部品で揃えなければならないものはロータリースイッチ、ボリューム、電源トランス、ケースです。
名称未設定 1 ロータリースイッチは岩通製など手頃で高機能なものが廃番になりましたが、東京測定器というところからほぼ同じ性能のものが発売されていましたので秋葉原の神保商会を通して入手しました。型番はRS400N1-2-5BP(1段2回路ショーティング接点数可変1728円)です。特注トランス仕様ボリュームは以前ヤフオクで入手していた24接点ラダー・アッテネーター2連のものを使用します。AE-1の回路ではインピーダンスが50kになっていますが私のものは250kですので並列に66kの抵抗を挿入します。
 電源トランスに関してはちょっと悩みました。#7の基板には260Vと15V、AE-1には220Vと6.3V(CT付)が要ります。結論的には春日無線さんに特注しました。
 ケースはさらに迷いました。タカチでも良かったのですが、何か物足りなく値段もAliexpressで売っているものとトータルで変わらなかっcase1たので、Aliexpressで購入しました。型番はWA139、サイズはW430mm D358mm H120mm、価格7222円、送料5469円でした。形状は気に入ったのですが前面パネルに思わぬ落とし穴が潜んでいました。case2case4

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市販プリント基板によるプリアンプの製作(1)

 この間、DAC製作や過去に製作したICアンプ改造に関係して、Aliexpressで部品等購入する機会が増えて、その流れで色々なプリント基板やキットを目にすることが増えました。そこで一度それらで何か作ってみようと考えました。何にするか考えて決めたのが真空管プリアンプです。イコライザーアンプ部は迷わずマランツ7の回路を基板化したものを、ラインアンプ部は差動増幅回路とGT管採用のCARY AE-1の回路を基板化したものを候補にあげて検討しました。
PCB2回路図1
 マランツ7の基板は色々販売されていますが、オリジナルと同じ真空管の使い方をしている基板は1つしかありません。それが上の左側の(緑色)基板です(Aliexpress価格1029円配送無料)。これは基板だけの販売で、他のすべてのパーツは自分で集めなけ
ればなりません。しかしそれがかえって部品に拘る場合好都合です。ただ細かい点を見ていくと、修正しなければならないポイントは結構あります。第1にB電源が1,2段目と3段目が同じ電圧になっている点、第2にヒーターを3本並列にして12.6Vで使用しコンデンサー経由で接地している点、第3にオリジナル回路と異なる値のCRを使用する点です。CR値の変更は簡単ですが、第1、第2のポイントについてはパターンカットとジャンパー線で回路修正をする必要があります。合計6箇所ほどありました。あと電源部には80V と5Vを取り出す回路パターンもついていますが、これは使用しません。
基板6CARY AE-1
 AE-1の方は部品もセットになっているキットでした(Aliexpress価格真空管なしkit 3573円送料664円)。回路もほぼオリジナルに忠実に作られており、CRのブランドを変更したぐらいでほぼそのまま組み上げます。

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DSD256(11.2MHz)再生の謎(1)

 今回のAK4497DMDACではDSD128までは最新のソフトをインストールしてやれば、問題なく再生できました。しかし、DSD256の音源の再生、あるいはアップコンバートによるDSD256再生は次のエラーが出て再生できません。
 Unrecoverable playback error : Could not start ASIO playback

  解決方法を色々探したりしましたがよくわかませんでした。中国の販売元にメールで問い合わせたところ、Foobar2000 v1.3.16 + ASIO support v2.1.2 + foo_input_sacd v0.8.4の組み合わせで使いなさいとの返事が返ってきました。そこで現在入手できる最も近い組み合わせFoobar2000 v1.3.17 + ASIO support v2.1.2 + foo_input_sacd v0.8.4(ASIO proxy v0.8.3)の組み合わせをインストールしました。前後してインターネット上にも”いい音化改造奮戦記 foobar2000 DSD256の高音質を聞いた”という記事が見つかりほぼ同じことが書いてありました。古いバージョンに戻るのは多少抵抗がありましたが、その設定で音出ししてみるとDSD256NATIVE の再生、44.1KHzFlac→DSD256変換再生、CD→ダイレクトDSD256変換再生が雑音もなくできました。欲を出してDSD512変換もやってみましたが少し雑音が乗り、実用には少し無理があるようでした。最新バージョンでDSD256NATIVE再生ができる日はいつ来るのでしょうか。
DSC06602a_1600DSC06604_1600

使用機器 PC:Core-i7、Windows10 DAC:AK4497DualMono組立機  USB digital interface : ATSAM3U1C XC2C64A Amanero combo384 (Firmware 1099akm)

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