VT-62パラシングルアンプというものにこだわりだしたきっかけは、「ラジオ技術」誌に武末数馬氏の製作記事が掲載され話題になり、17年後に山崎浩氏がその増幅回路はそのままにさらに高性能化を目指したアンプの製作記事を書かれ、氏はその後何度か武末VT-62パラシングルアンプが、氏の真空管アンプ製作での基準となったということを書かれています。
そのことが気になって一度は廃棄した「ラジオ技術」1979年9月号、10月号をオークションで入手し読み直しました。もちろん1996年2月号の山崎氏の記事も読みました。まだその時点では製作に乗り出すまではいきませんでした。その後たまたま宍戸公一氏の「送信管によるシングルアンプ製
作集」という本の中にイントラ反転回路を使った801A(VT-62)シングルアンプの製作記事が載っていて、VT-62がそれまでの「あまりに高域にエネルギーが偏った」「ブリキ声」から、「透明な高域」と「腰のすわった重厚な低域」、「ものおじしない明快な音味」に大きく変化すると書かれていました。その記事を読んでこれは一度はVT-62アンプを作ってみないといけないと思い、製作に動き出しました。が欲張りな私は両方のいいところをつまみ食いしてなんと無謀にもイントラ反転パラシングルアンプというものを作ることを決めました。ところが一方では製作費は限りがあり、出力トランスは300Bシングルアンプに使っていたものですが、新しくEDCORE社のCXSE25-8-3.2Kに取り換えたために余ったTANGOのFW-20Sを使うことにし、ドライブトランスは価格がリーズナブルなハットオーディオのHD-108Sを購入しました。電源トランスは春日無線に特注しましたが思ったより安くつきました。残るチョークトランスはオークションでTANGOのMC-5-250Dを入手しました。シャ-シはこれもオークションでおそらく2A3のパラシングルかプッシュプルで使っていた
であろう中古のものを入手しました。このシャーシにはほぼそのままで使える穴あけがしてありました。大きく修正したのは電源トランスの穴ぐらいです。ただし必要ない整流管と上面のSW・パイロットランプ用の使わない穴も開けてあったので、これらの穴にはダミーのものを取り付けて誤魔化す予定です。まだどうなるかもよくわかりませんがこれから配線、組み立てして行きます。
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