やっと完成しました。と言ってもまだ蓋を閉められるところまでは行っていません。取り敢えず音に関しては95%くらいのところまではやるべきことはやったという状況です。
なぜ、こんなに長く掛かったかといいますと、DAC基板以降の部分で片chにトラブル(中味は自分の間違い)が発生し、その解決に時間が掛かったということです。DAC基板以降にはIV変換部とLPF+差動合成部があります。どちらが不具合を起こしているのかを確認するためLPF+差動合成部を左右逆に接続して鳴らしてみました。結果逆chが不良になったので不具合はLPF+差動合成部にあると判りました。最初半田付け不良を疑い、何か所も半田付けを補強しましたが変化なし。次に各Trの電圧を計測していくと左右で異なる電圧を示す箇所が出てきました。しかしこれが部品の異常かまた他の原因なのかが判別できずに長い時間が過ぎていきました。もう諦めて、新しくLPF+差動合成基板を全部作り直そうかという気にもなりましたが、もう一度基板のパターンと回路との整合性を見ていくと、やっと間違いが見つかりました。本来切り離さないといけないパターン部分に気付かず、カットし忘れていました。この部分をカットしそれに伴い必要になるジャンパー線を半田付けし不具合は解消しました。
そしてシステムに入れて音出ししました。いい音です。AK4497DACも相当いい音がしていましたが、それを明らかに上回る音です。この状態で数日間試聴を繰り返しました。すると、段々課題も見えてきました。
1.DSD再生時に何か操作をするとブチという結構大きなノイズが出る。
2.出力レベルが他の機器と比べてかなり高い。
3.音が少し硬めで優等生過ぎる。
これらの解決策として以下の通りの改修を加えます。
1.DDCをXMOS基板からMUTING出力のあるAMANERO COMBO384に変更し
MUTING回路を追加する。
2.帰還回路の抵抗値を変更する。(未実施)
3.使用する半導体を変更する。
(2SA1015/2SC1815→2SA608/2SC536、TTA004B/TTC004B→2SA1546/2SC4001)MUTING回路はTrによる基板を製作済みですが未装着です。(最後に装着予定)
この中の半導体の変更は音に更に大きな変化をもたらしました。音がより生き生きと力強く鳴り出しました。真空管を変えると音が変化することは常に体験することですが、今回半導体でも素子によって大きく音が変化することを初めて体験しました。
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