マランツ7型管球式イコライザ・アンプの製作(1)

少し前に6688EQ基板を購入した北神電子サービスのブログを見ていたらマランツ7のEQ基板を頒布していました。

それまでは特にマランツ7のEQに特別興味があったわけではないのですが、それを見て急に興味が湧いてきて、即その基板を購入しました。この基板以前にも北神電子サービスはマランツ7型EQアンプを頒布されており、そのモデルとなったのが、『ラジオ技術』1998年11月号~1999年1月号に連載された氏家高明氏の記事です。たまたまこれらの号を持っていましたので読み返していくうちに、プリント基板ではなく、雑誌に掲載されている通りに製作してみたいと思うようになりました。

 

 

 

 

 

最初2mm厚のベーク板に穴を開けタレットを挿入してかしめていたら見事に穴の多い部分で割れてしまいました。やむなく3mm厚のベークに変更してなんとかタレットを取り付けることができました。EQ部に使用するCR類ですが、これはあえて記事通りではなく自分の手持ちの部品も考慮して揃えました。抵抗は1/2wは主にPRP、1wはREX・DALE、それ以上はDALE巻線を使用しました。コンデンサーは0.01uFと0.47uFは東一、0.1uFはBlackBeauty160Pの手持ちを、カソードのパスコンには手持ちの湿式タンタルを、RIAA部分はノーブルのスチコンとディップマイカを使用しました。この時の回路図で参考にさせてもらったのが「Legend Audio」というHPの「名機マランツ7の回路と補修」という記事です。最終的に初期のマランツ7の回路図の定数を採用することにしました。

電源部をどうするかは色々考えましたが、カットコアのトラン

スを特注するのも大袈裟すぎなので、6688EQプリから取り外したSANSUI PV65を使用することとし、ハムノイズ対策として本体と電源を別ケースにすることにしました。また北神電子サービスの頒布品に使用していたマランツ7EQアンプの電源用のプリント基板が今でもeBayで購入できるとわかったのでそれを使用することにしました。この基板の特徴はB電源の整流をダイオードと整流管のどちらかを選択できるというところです。今回は整流管6X4を使うことにしました。しかし、電圧調整にはちょっと苦労しました。というのも基板で指定していた抵抗値はおそらくマランツ7全回路を製作する時に規定の電圧になるように抵抗値が指定されており、今回のようにEQ部のみの製作時には規定の電圧にはならないので試行錯誤が必要です。ケースには余り大きくなく手ごろな形のものを探していましたらTAKACHIのUC1

8-10-24GXがぴたっときたので本体・電源とも同じケースにしました。

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