今手を加えなければいけないアンプが5台待機していますが、なかなか進んでいません。そんな中で外部からやる気を与える因子が飛び込んできます。今回はオークションに出ていたLISTの出力トランスです。LISTと言えば山形県にある調所電器というの結構有名な会社の製品です。1次側7kΩで最大電流が120mAのカットコ
アのものが1個12500円で入手できました。これを以前に製作したVT-62パラシングルアンプに使ってみました。このアンプは最初低圧大電流のイントラ反転回路で製作(この時の出力トランスはTANGOのFW20Sでした。)しましたが、回路構成に問題があったのか、もう一つ音に馴染めなくてその後本来のVT-62の動作例に近い回路に改造し、
トランスもEDCORのGXSE15-8-8Kというかわいいトランスに替えていました。しかしこれもトランスの貧弱さのせいか音も貧弱に思えるような状態でした。これをこのLIST製の出力トランスに交換しました。
結果、音は大変身でかなり理想的な状態になりました。やっぱり出力トランスのせいだったのかと納得しました。出てくる音はまだ馴らし運転も終わっていないのですが、一言でいえば聴き疲れしない、ナチュラルな音です。柔らかい音は本当に柔らかく、打楽器や管楽器の激しい音は激しく、録音
された音がそのまま再現されるような感じを受けました。正直かなりいいと思います。この出費は無駄ではなかったようです。