300BアンプをVT-52アンプへ改造(1)

 かなり以前に作った300BアンプをVT-52アンプに改造することにしました。

理由は300Bアンプは他にもあることと、VT-52という球の音を一度聴いてみたかったということです。とりあえず改造ですから、あまり大げさな穴あけや穴塞ぎなどはしたくなかったので、φ30mmの穴が各chに2つ開いていますから必然的にST管かGT管を2本ずつ使うことになります。たまたま6SN7が多くあったのでこれを使うことにしました。したがって1段目と2段目をSRPP回路にすることが決定しました。

 

 VT-52をしっかりドライブしてくれる回路を模索している中で、カソードチョークを使う方法とグリッドチョークを使う方法が見つかり、どちらにするか迷っているときにサウンドパーツというショップのホームページに、GCH-60というグリッドチョークを使い300Bをドライブする回路の記事が紹介してありました。記事を読んでいくうちに納得できる点が多く購入に踏み切り、6SN7(SRPP)-CR結合-6SN7(SRPP)-CL(グリッドチョーク)結合-VT-52という回路で製作することにしました。とりあえず回路にしたものがこの回路図です。

 部品の調達で一番苦労したのがVT-52です。かの森川氏の記事では「VT-52は米国数社の製造によるものがあるが、筆者の眼鏡にかなうものはWEのもの、それも刻印のものだけで、それ以外は価値観からするとやや落ちる」と述べておられるので、どうしてもそのVT-52を手に入れたくなります。しかし今の時期入手可能なのはオークションくらいで、WEの刻印とくればかなりな高額で落札されていて、おいそれとは手が出せない状態でした。それでも何回かの挑戦でなんとか@30000程度で落札できました。当初電源トランスはそのままのLUXの8A60でいくつもりでしたが、6.3V3Aのヒータートランスがうまく収まらない可能性もあって思い切って橋本電気のPT-160に交換することにしました。出力トランスは、円高時代にまとめて購入しておいたEDCORのCXSE25-8-3.2に交換します。チョークはそのままです。VT-52のフィラメント用には実験としてDCDCタイプのスイッチング電源を使用してみることにし、秋月電子通商のSI-8008HFEを使用したキットを購入しました。

 改造の第1段階は不必要なパーツを取り除いていくことです。しかし電源トランス、出力トランス、ブロックコンデンサー、真空管ソケットの大部分を交換することにしたのでほとんどの部品を取り外しました。

 

 

 

 

 

 

 幸いなことに8A60とPT-160はほとんどサイズが同じで取り付け穴をやすりで多少広げる程度で交換できました。苦労したのはグリッドチョークとスイッチング電源の取り付けです。

 

 

 

 

 

 

 

 なんとか組み上げて調整に入ったのですが、VT-52のフィラメント電圧が規定の電圧まで上がりません。どうもスイッチング電源の必要な入力電圧に6.3Vの整流後の電圧では不十分だということがわかりました。

 

 

 

 

 

 

ではどうしたらいいのかということで、ネットで情報を集めていたらLINEAR TECHNOLOGYという会社のレギュレーターIC(/LT1085)が1Vドロップアウトで動作するということがデータシートに書いてありました。しかしこれを販売しているところが国内でなかなか見つからず、やっとのことで三共社という会社を見つけました。ところが通販で売ってもらえるのは外形がDDというプリント基板に半田で直付けするタイプだけでした。それでもなんとかなるだろうと思って購入しました。@507で購入できました。(後でもっと検索していたらレオコムLEOCOMという国内の会社がTO-220タイプ5AのLT1084を@800程度で販売していることがわかりましたのでこれも購入しました。)これで試してみるとうまく規定の電圧になってくれました。さすがLT1085、LINEAR TECHNOLOGY様様です。

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