しばらく聴いていると高域の伸びががちょっと足りないと感じました。色々原因を探っていたらどうもドライブトランスの2次側の結線が逆になっていることに気が付きました。反転アンプと同じ結線にしていたために高域がかなり早くから減衰していたようです。グリッド側に黄色、アース側に橙色のリード線をつなぎました。それと同時にグリッドに-C電源を加えるのもやめました。歪率を気にしなくてもいいので、ややこしいことはしない方がすっきりします。おまけに管球王国66号に載っていたのをまねてFETリップルフィルターの出口に0.47µのVITAMINQを加えました。いろいろ修正したので最終
的な回路図を載せておきます。今この状態で音出しをしていますが、前よりはっきり高域が伸びていることが聴き取れました。音質的にも何かすっきりしたように聞こえるのは気のせいでしょうか。
これで当分楽しんでみるつもりですが、将来的には出力トランスをOne ElectronのUBT-1に替えるつもりです(現在米国のパーツショップに注文中)。このアンプをつなぐスピーカーはJBLの2115を45ℓのバスレフ箱に入れたものです。エッジは当然ぼろぼろになりヒノオーディオ
のエッジ補修材で修理しています。こんな組み合わせですが聴き疲れしないまろやかな音で音楽が聴けます。