私のアンプ作りはおおよそいい加減なもので、雑誌に気に入った記事が載ったら作ってみたくなり、しかししばらくするとその気持ちが薄れて結局は製作までに到らないということの繰り返しがほとんどです。しかし、例外は先にシャーシーをオークションで入手したときです。過去の製作例のほとんどがそのケースです。2A3ppアンプ、300Bsアンプ、VT-62psアンプとどれも
が先にオークションでシャーシーを入手しています。一種のシャーシーフェチのようなものです。穴の開いたシャーシーを眺めているとそれをアンプとして作動させてやりたいと思ってくるのが不思議です。
今回も以前オークションで入手していた211系の真空管アンプに使われたであろうシャーシーに今気が向いています。211アンプ用としては少し小さ目なシャーシーですが何とかコンパクトにまとまらないか思案中です。増幅部は6EM7=ドライバートランス(HD-108S)=211=出力トランス(XE-20S)、電源部は電源トランス(PMC264M)=5AR4=FETリップルフィルターというもので検討中です。電源トランスはMS-UVDも入手していますが、残念ながらシャーシーからはみ出してしまうために今回は使いません。211を使用したアンプはこれで3機目ですが今回は211は低圧のゼロバイアスで作動させます。211も2組(GE,UnitedElectronics)、JOHNSON製の123-211-1というソケットも2組いつのまにかストックができていたのでこれらを使用します。部品の入手にも取り掛かっていないので完成はまだまだ先の話です。
1号機、2号機とも回路はほぼ森川忠勇氏の回路を基本にさせてもらっています。