プリにしろメインにしろどんな真空管を使うかで大きく音の質が変わってくるのは常識ですが、この差は抵抗やコンデンサーよりも大きいと思います。今までの経験の範囲内で最上の真空管はTELEFUNKENのダイヤマーク付のものだと思います。音の輪郭や色付けのなさ(透明感)などは他の真空管を寄せ付けないでしょう。Mullardも暖質で力強い音が好きな方には向いていますがTELEFUNKEN(◇)には及ばないと思います。今回は初段は最初から付属していたTELEFUNKEN(◇)ECC83が1本、前にeBayで落札していたDYNACOマークのTELEFUNKEN(◇)ECC83が4本、MullardのECC82が2本という組み合わせができました。DYNACOマークのTELEFUNKEN(◇)ECC83というのは、昔TELEFUNKENがDYNACO社の製品向けに真空管を提供していたもので、中身は同じでeBayなどの落札価格は低めに抑えられるというお買い得な球です。TELEFUNKENは他にも何社かに真空管をそのメーカーのブランド名を印刷して提供していました。私は転売する気はないのでもっぱらそういう真空管をeBayで落札するようにしています。
なお、TELEFUNKENは偽物も多くYahooオークションなどでも堂々と出品されていたりします。参考までにEi社のECC82をTELEFUNKEN ECC82として売られていたものを掲載します。