だいぶ前にオークションで落札したLUXのCL35を使う必要性にせまられ、手を入れることにしました。この手の古い製品はメンテナンスをしていないとそのまま使用することはまず無理な場合がほとんどです。このCL35もノイズが多く音質的にも及第点は付けられない状態でした。これまで2度友人のCL35のメンテ及び音質面でのアップグレードをしてきたので、今回もその方法で改造を実施します。
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正面写真(結構美品です) | 背面写真(錆もありません) |
改造するポイント
1.電源部のダイオードをショットキーバリアもしくはファーストリカバリに取替
2.電源部のケミコンが劣化していたので取替
3.カップリングのオイルコン、MPコンを東一のVITAMINQに取替
4.パスコンのケミコンをタンタルコンに取替
5.スイッチやボリュームの接触不良やガリをケイグを使って補修
6.真空管はTELEFUNKEN、Mullard、Amperex ,Philipsなどを使用
以上が大まかな方針ですが、部品集めが結構大変な労力で、部品が揃えば半分以上作業が終わったと言えます。今回は以下の部品を購入・使用することにしました。
購入した部品
1.B電源用には耐圧1200VのCREE社のSBD、ヒーターDC点火用にはUF4007というFRD
2.B電源のケミコン(350V50µ+50µ)は同じ径、同じ長さのもの(450V50µ+50µ)に取替
3.東一のVITAMINQは製造中止で大阪では入手できないので通信販売で購入
4.パスコンは湿式銀タンタルが最良ですが入手難と価格面でソリッドタイプも混在させて使用
5.ケイグのスプレータイプは使いやすく、効果も大きいので気に入っています。
6.幸いにして以前入手していたTELEFUNKENとMullardがあったのでこれを使います。