4日目(オルヴィエート・フィレンツェ)

5月30日(月)晴れ 今日は最初の予定なら午前中ローマ市内をぶらついて、午後からゆっくりフィレンツェ行きの列車に乗って移動するだけでしたが、旅行直前になって予定を変更しました。「アーモ・イタリア」のサイトでローマの中を見ていたら「楽しい日帰りツアー」というのが目に入ってきて、だんだんこの中に出てくる「世界一美しい丘上都市・オルビエート」そして「死にゆく町・チヴィタ」に行きたくなってきました。さらに行きたくなったのは「ふたご行進曲」と「イタリア旅行は楽し」というブログサイトに詳しい旅行記が載っていたのを読んだからです。「ふたご行進曲」の管理者さんには直接あれこれお聞きしたことで、最終的に行く決断をすることができました。(感謝)オルヴィエート駅はローマとフィレンツェの間にあるのですからそんなに大した変更ではありませんが、列車のチケットを買い替えなければいけなくなりました。というのは最初買ったチケットはESという高速列車でしたが、オルヴィエートにはこの列車は止まりません(というか日本の新幹線のように線路が別になっている)のでまったく種類の違うICという列車のチケットを取らなければなりません。やむなくESのチケットをイタリア国鉄のサイト(TRENITALIA)からキャンセルしましたがキャンセル代が€30程かかりました。そして新たにローマ-オルヴィエート、オルヴィエート-フィレンツェのチケットを購入しました。この時、日にちを1日間違えて取ってしまったのですが、これは無料で簡単に変更できました。(5月13日完了)

朝、ホテルの食堂でおいしい朝食を取り、そのままテルミニ駅まで歩いて行きました。もう慣れてきた道ですが大きな荷物を持っているし、こんな時によく窃盗に合うとWEBなどに書いてあるので少し気を引き締めて歩きました。しかし、何も起こりませんでした。駅に着いて電光掲示板を見ると軒並み列車に遅れが出ています。

大勢の人が行き交うテルミニ駅構内

時間通り運航しているのはESのみです。しょうがないので電光掲示板の見える通路でボーっと待っていました。他にも大勢の旅行客がいらいらしながら待っているのがわかりました。30分、1時間、1時間30分と遅れがひどくなっていき、2時間遅れてやっと到着時刻とホーム番号が表示されました。ここでまた難問、手前か先の方かどちらが1号車かがわからないのです。止まっている列車の号車番号を参考に待っていると、ホームに入ってきた列車はその反対でした。当たり前のことですが、ヨーロッパの大きな駅のように行き止まりの駅では始発の列車とよそからの列車では号車番号が逆になることもあると後で気が付きました。とにかくばたばたとしながらもなんとか列車に乗れました。列車はいわゆるコンパートメント式の座席でした。指定の席に行くと、そこにはすでにイタリア人の夫婦が私たちの席の部分に座っていたのでちょっと困りましたが、同じコンパートメントの中で変わるだけなのでそのまま空いているところに座りました。愛想のいい人たちでしたので、またイタリア語会話のテキスト通り、「オルヴィエートで下車しますので近づいたら教えてください」と頼みました。落ち着いている暇もなく、ここでまた1つの決断を迫られました。オルヴィエートに着いてからの行動です。予定では、駅に着いてからすぐにタクシーでチヴィタに行ってオルヴィエートに帰ってきてから昼食、街の観光と考えていたのですが、列車の2時間遅れで予定通り行けない可能性が大きくなりました。あれこれ悩みましたが強行軍でただ行ってきたということになるより、今回はオルヴィエートだけにしてゆっくり回ろうと決めました。

オルヴィエートの駅舎

オルヴィエート駅に無事降りてみると、小さな田舎の駅でした。調べておいた荷物を預かってくれるホテルを目指して歩きましたが、結構きつい坂道の途中にありました。荷物を預かってもらって(1個€5)から駅前までもどりました。駅のすぐ向かいにオルヴィエート中心部に行くケーブルカーの駅があります。チケットは1人€1で70分間何度でも乗れます。ケーブルカーは5分位で上の駅に到着します。降りるとそこは丘の上の町という雰囲気が漂っていました。

周りは崖、天空の町

まず中心部のドゥオーモ広場まで行きました。とりあえず、すでに正午近くなっておりお腹もすいてきたので、ここでの大きな目的でもあるおいしいスパゲティを食べに行くことにしました。「アーモ・イタリア」や「ふたご行進曲」で紹介されているTrattoria La Palomba というレストランです。ここの「トリュフのウンブリケッリ」というパスタが看板メニューです。そのお店の前に行くと

開店まで前のベンチで待つ

まだ開店前でした。何時に開店するのかなと見ると12:30と書いてあったのでお店の前のベンチで待つことにしました。しばらく待って一番乗りで入りました。予約はしていなかったのですが問題ありませんでした。ただ結構お客さんは次々と入って来ていましたから週末などは満員になる可能性もありそうです。注文はちょっと変な感じもしましたが3人とも「トリュフのウンブリケッリ」にしました。後の行動を考えてワインは我慢しました。(残念)パスタは文句なしにヴォーノです。トリュフもこれでもかこれでもかというぐらい擂り下してくれました。トリュフなるものを初めて本格的に食べました。満足して外に出て、まず先ほどのドゥオーモに行きました。

ドゥオーモのファサード

そのドゥオーモのファサードはこの小さな町に不釣り合いなほどりっぱなもので、その威容に圧倒されました。中にはルカ・シニョレッリの有名なフレスコ画などもあり、荘厳な雰囲気が満ちています。

モーロの塔からの景色

その後モーロの塔、旧市街、サン・パトリツィオの井戸と上に登ったり、下に潜ったりとかなりハードな観光でしたが、本当に予定変更してまで来てよかったな

かなり深い井戸です

と思いました。今回行けなかったチヴィタにはぜひ近いうちに行けますようにと願いつつオルヴィエートからフィレンツェ行のICに乗りました。

フィレンツェ行きのIC

この列車はフィレンツェが終点ではなくミラノまで行く列車で、私たちの行きたいフィレンツェSMN駅ではなく、その1つ手前のフィレンツェRifredi駅までしか行きません。まあ1駅なので最悪タクシーでホテルまで行けばいいかと成り行きに任せました。そしてそのフィレンツェRifredi駅に降りてどうしようかなと思案していたところにちょうど女性の駅員さんが通りかかったので、切符を見せてフィレンツェSMN駅まで行きたいのですがと尋ねたら、違うホームにすぐ普通列車Regionaleが来ると教えてくれたので、急いでそのホームまで移動しました。そのホームにたどり着いたところにその列車が入ってきて、間一髪で間に合いました。基本的にローカル列車などはドアが自動で開いてくれないので外からはボタンを押す、内からはレバーを押さえるなどする必要があります。知らないと戸惑いますので要注意です。そうこうしてやっと目的地のフィレンツェSMN駅に到着できました。

駅の真ん前のサンタ・マリア・ノベッラ教会

ホテルまで歩いて10分少々かかりました。この日はサンタ・マリア・ノベッラ教会の近くのレストランTrattoria al Trebbioに行き、パスタと肉料理を食べました。おいしく、値段もリーズナブルでした。

レストランの店内

料理の残骸

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